伝統日和 

2013年10月31日

伝統日和 神拝詞(一) 祝詞(1)祝詞とは

祝詞(のりと)
祝詞とは、お祭りの場において、神々様に、神徳を称え、崇敬の意を表する内容を奏上することばを意味します。
古くはのりとごと(宣処言)と云い、のり宣)は、のりとごとを略したことばで、上の位の者が、下の位の者に言い聞かせると云うことばで、(処)は、場所を示すことばになります。

祝詞は、元々、神々様が神聖なる場所から、私共、人間に言い聞かせることばでしたが、この形式の祝詞は残っておりません。
平安時代の法律書延喜式(えんぎしき)」が最も古い祝詞で、神々様に申し上げる形式のものであると伝えられております。
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祝詞のは、はふり(祝)=神職が神々様に祈りを申し上げることばという意味です。

この祝詞は、お祭りの内容に応じて、その折毎に、神々様に祈ることばとなっており、多彩な祝詞がございます。

そして、恒例の祝詞以外は、すべての神職自らが祝詞を創作され、創作する祝詞のお手本は延喜式祝詞となっております。
それ故に、古い大和ことばを主体とした祝詞は、神々しく有難い気持ちが生まれてまいります。

因みに、平安時代、朝廷が恒例のお祭りを行う際に用いた祝詞は「延喜式祝詞」で、祈念祭祝詞二十七編が今も残っており、現代祝詞の原点とされています。



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2013年11月01日

伝統日和 神拝詞(一) 祝詞(2)修祓と祓詞 

修祓(しゅばつ)
修祓とは、神道における祭事に先立ち、神職が行う祓い清めの儀礼を云います。
神前に上がる前に、祓戸(はらえど)=祓所、祓殿で、心身の罪穢(つみけがれ)を祓い清める神事で、神職が神々の力によって様々の罪穢を祓い清めてもらうための祝詞を秦上し、大麻(おおぬさ)塩湯(えんとう)で祓い清めます。
修祓









祓詞
(はらえことば) 
古事記で伊邪那岐命(いざなぎのみこと)(みそぎ)を行った神話に基づく祝詞で、黄泉国(よもつくに)から戻ってきた伊邪那岐命が、その身に纏まとった穢れを祓うために、阿波岐原(あわきがはら)の川原で禊を行い、様々な神々樣をお生みになられました。
祓詞は、この神々樣の祓戸大神(はらえどのおおかみ)様達に対し、諸諸の禍事罪穢有らむをば祓へ給ひ清め給へ(=災い、罪、穢を祓い清めて下さいませ)と浄化を祈願する祝詞です。

意訳) 
口に出してお名前を申し上げるのも恐れ多い伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)が、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊祓えなされた時にお生まれになった祓戸大神等よ、もし諸諸の禍事や罪穢れがあるならば、お祓い下さいお清め下さいと申し上げる事をお聞き届けくださいと恐れ多くも申し上げます。



掛介麻久母畏伎   伊邪那岐大神
掛けまくも畏き     伊邪那岐大神
かけまくもかしこき  いざなぎのおほかみ


筑紫乃日向乃     橘小戸乃阿波岐原爾 
筑紫の日向の       橘の小戸の阿波岐原に
つくしのひむかの  たちばなのをどのあはぎはらに


御禊祓閉給比志時爾           生里坐世留祓戸乃大神等 
禊ぎ祓へ給ひし時に              生り坐せる祓戸の大神等
みそぎはらへたまひしときに  なりませるはらへどのおほかみたち

諸乃禍事罪穢                        有良牟乎婆  
諸々の禍事・罪・穢                  有らむをば  
もろもろのまがごとつみけがれ  あらむをば   

祓閉給比清米給閉登 
祓へ給ひ清め給へと
はらへたまひきよめたまへと

白須事乎聞食世登         恐美恐美母白須
白すことを聞こし召せと    恐み恐みも白す
まをすことをきこしめせと かしこみかしこみもまをす


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mahorakususi at 23:39|PermalinkComments(0)

2013年11月05日

伝統日和 神拝詞(一) 祝詞(3)大祓詞(Ⅰ)

大祓詞(おおはらえのことば)が奉上される、大祓ついてご説明します。


大祓
(おおはらえ)

大祓とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)禊祓(みそぎはらい)を起源とし、知らず知らずのうちに犯した諸々の(けがれ)災厄(さいやく)を祓い清めるためのに、年二回、六月の大祓を夏越の大祓(なごしのはらえ)、十二月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)と呼び、六月と十二月の晦日(つごもり)の日に行う日本古来の除災神事です。 
日本人は伝統的に、常に清らかな気持ちで日々の生活に勤しむよう、自らの心身の穢れ、災厄の原因となる諸々の罪、過ちを祓い清めることを、その年々の節目の大祓に求めてまいりました。

茅の輪












茅の輪潜り(ちのわくぐり)
茅の輪の起源は、素戔男尊(すさのおのみこと)が一夜の宿を求めた時、蘇民(そみん)巨旦(こたん)の兄弟がおり、弟の巨旦は泊めさせなかったが、兄の蘇民は快く泊めて優遇しました。蘇民将来(そみんしょうらい)の厚いもてなしを受けたお礼に、須佐之男命は(かや)で作った輪をお授けになり、「もしも疫病が流行したら、その茅の輪を腰につけなさい」といって去りました。茅の輪には疫病を祓い除ける力があり、そのお陰で蘇民将来の家族は末永く栄えることができ、以来、疫病が流行すると、人々は蘇民将来の子孫なりと口々に唱え、茅の輪を身につけるようになったと云われています。
衣服を毎日洗濯する習慣や水などのない時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に、新しい物に替える事で疫病を予防するために、六月晦日の夏越の大祓には、心身の罪穢れを祓い清め、病魔に負けないお力を戴けるよう茅の輪を潜る神事が、広く行われるようになりました。 

大祓の神事は、先ず、大祓詞を奉上し、人形(ひとがた=人の形に切った白紙)の形代(かたしろ)に半年間の罪穢れを移し、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪を神前に立て、これを三回潜りながら水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなりと唱えます。 



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2013年11月06日

伝統日和 神拝詞(一) 祝詞(4)大祓詞(Ⅱ)

日本は古来より、言霊(ことだま)の幸(さきわ)う国と云われるように、言霊に対する信仰が根強くございます。
(ことば=言葉)に霊力が宿り、口に出して宣べることにより、この霊力が発揮されると信じられており、忌み詞(いみことば)=忌み嫌われる言葉を話すと実際に良くないことが起こり、祝詞(しゅくし)=祝福の言葉で状況が好転するように、慶事などの祝儀の席で忌み詞を使わないように心がけるのも、言霊を重んじる民族性の所以でありましょう。

祝詞(のりと)には、こういった言霊に対する信仰が根底にあるので、一字一句に流麗で荘厳な言い回しを用いて、間違えることがないように慎重に奏上されます。

大祓詞






古来より、特に大祓詞(おおはらえのことば)には、その言葉の響きそのものに穢れを祓う絶大な霊力があると信じられてまいりました。
また、大祓詞は正しい言霊の結晶とも云われており、波のうねりの如く律動的な独特な韻律や、言葉の絶妙な組み合わせの中に、躍動する言霊の息吹がございます。



大祓詞(おおはらえのことば)
大祓詞は、平安朝時代に編纂された律令の施行細則を指した法令「延喜式」に記載されているように、本来は、六月晦日と十二月晦日の年二回、朝廷で行われる大祓の儀式(=国中の罪穢れを祓う神事)で上げられる詞(ことば)で、京の都の大内裏朱雀門(だいだいりすざくもん)の前で、親王以下百官男女を集めて中臣氏(なかとみうじ)が大祓詞を上げ、忌部氏(いんべうじ)が祓いをしたとされ、別名中臣祓(なかとみのはらえ)とも云われており、我が国で最も古い祓詞(はらえのことば)とされております。
今では、延喜式記載のものから内容に改変が加えられ、大祓の除災神事で参拝者自らも上げるほか、多くの神社では毎日神前にて奉上されている最も重要な祝詞と云えましょう。



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2013年11月07日

伝統日和 神拝詞(一) 祝詞(5)大祓詞(Ⅲ)

大祓詞は、大きく前段後段の二段に分かれており、
前段は豊葦原の瑞穂の国(とよあしはらのみずほのくに)日本建国と天孫降臨(てんそんこうりん)の神話の内容が語られ、後段ではどのようなを行うと、罪穢災厄(つみけがれわざわい)がどのように消滅するのかが語られています。


大祓詞 前段

大祓詞 前段




意訳)
天上の神様たちのお国にいらっしゃいます皇祖神(すめみおやのかみ =親神様)の仰せによって、数多くの神々を一人も残さずお集めになり、御協議なさって皇御孫命(すめみまのみこと)瓊々岐命(ににぎのみこと)は、豊葦原の水穂の国(=日本国を安穏で平和な国として無事に統治なさるようにと御委託されました。

このように御委託された国土の中には、ご威光に従わずに荒れまわる神々も居り、先ず服従するか否かを問い正し、それでも帰順せずに反抗する神々は討伐処罰され、岩石や草木の片端のひと葉までもが口やかましく云いたてて居たのが、物を言うことを止めて静かになったように、騒乱の国土も平和に鎮定されたので、天上の御座所をご出発なされ、幾重にも重なりたなびく雲を威風堂々と、かき分け押し分け、高天原から地上に降臨されました。
 
このように、平穏に治めなさいと御委託を受けられた四方の国土の中心として、大和の国の 陽が高く照り輝く美しい地に都を定められ、地中深く土台石の上に太い柱をどっしりと差し立て、屋根の上につける千木(ちぎ)は大空に高々と聳え立たせ、皇御孫命(すめみまのみこと)、天皇の、荘厳で立派な宮殿をお造り申し、強い天日の覆いとして宮殿にお住みになり、天津神天照大神の御神力を享けて、その御加護のもと、平和で無事な国家としてご統治なされようとする国土の中に、年代が経つに随って、自然に生まれ、益々殖えていく国民たちが、知らない間や故意に過ち犯した数々の罪悪は、天つ罪国つ罪など沢山な罪が現れるでありましょう。
 
このように幾つもの罪禍が現われ出てきたならば、天上の神様の宮殿で行われてきた神聖な儀式に倣い、堅い木の枝の元と尖端を切り中程を取って蔓を編んで結束した置台の上に、多くの祓えものを置き、清らかな麻を木の枝と同じように元と末とを切り捨て、中程の良い部分を取り、針で細かく割き、祓串(はらいぐし)のようにして祓いの神事を行い、天つ神のお授けくださいました、神聖で神秘な極めて効力が高い祓いの祝詞を奉上しなさい。



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