宮中祭祀

2014年04月03日

宮中祭祀(六)神武天皇祭と皇霊殿御神楽

神武天皇祭(じんむてんのうさい)
本日、4月3日は、神武天皇を祭る宮中祭祀(=皇室の祭祀)が行われます。
天皇陛下自らが祭祀を行う親祭(しんさい) の大祭で、宮中三殿の皇霊殿(こうれいでん)で、初代天皇であらせられる神武天皇天皇霊をお祭りあそばされます。
神武天皇の崩御相当日にあたる4月3日に毎年行なわれ、崩御相当日は、日本書紀にある日を太陽暦(=グレゴリオ暦)に換算して神武天皇76年4月3日として定められました。
神武天皇併せて、当日は、神武天皇陵に治定される奈良県橿原市の畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)勅使を差遣して奉幣が行われます。
また、奈良県橿原市の橿原神宮(かしはらじんぐう)や宮崎県宮崎市の宮崎神宮(みやざきじんぐう)などの神武天皇を祀る神社はもとより日本全国の神社の殆どで遙拝式(ようはいしき=宮中の皇霊殿でお祭が行われるにあたり、遠く離れた神社から拝する式)或いは祭典が行なわれます。

神武天皇即位紀元(じんむてんのうそくいきげん)
略称 皇紀(こうき)は、初代天皇であらせられる神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とする、日本の紀年法で、本年 西暦2014年は、皇紀 2674年になります。


皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら)  
神武天皇祭の夜、特に御神楽を奉奏して神霊をなごめる祭典が行われます。 



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2014年01月10日

宮中祭祀(五)宮中三殿(4)神殿

神殿(しんでん)
天皇を守護される八神(はっしん)を合祀した天神地祗(てんじんちぎ)八百万神(やおよろず)の神々を奉祀する御殿のことを云います。

伊邪那岐神 伊邪那美神







八神(はっしん)
八神は天皇を守護することで、延いては国家国民も守護する神とされています。
天皇を守護される神として、平安時代から神祇官西院八神殿に祀られ、明治の初頭には神祇官神殿に、中央の座に八神、東の座に天神地祇、西の座に歴代天皇の皇霊を祀っていましたが、間もなくして、八神と天神地祇の両座を合祀し一座とし、神殿と改称され、その後、宮中三殿に、中央の賢所に皇祖神天照大神の御霊代を祀り、東の神殿に八神と合祀の天神地祇、八百万神を祀り、西の皇霊殿に歴代天皇、皇室の皇霊を祀る現在の様式に至りました。


八神殿に祀られる神
第一殿 神産日神(かみむすびのかみ)
第二殿 高御産日神(たかみむすびかみ)
第三殿 玉積産日神(たまつめむすびのかみ)
第四殿 生産日神(いくむすびのかみ)
第五殿 足産日神(たるむすびのかみ)
第六殿 大宮売神(おおみやめのかみ)
第七殿 御食津神(みけつかみ)
第八殿 事代主神(ことしろぬしのかみ)


天神地祗(てんじんちぎ) 
天津神(あまつかみ)=天神と国津神(くにつかみ)=地祗のことで、天津神高天原(たかあまはら)にいる、又は高天原から葦原の中つ国に天降った神の総称、国津神葦原の中つ国の地にいた神々の総称です。

天津神
別天津神(ことあまつかみ)
天地開闢(てんちかいびゃく)のときにあらわれた五柱の神々
 
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ) 
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
天之常立神(あめのとこたちのかみ)
 
神世七代(かみのよななよ)
天地開闢のとき生成した十二柱七代の神々
 
国之常立神(くにのとこたちのかみ)
豊雲野神(とよぐもぬのかみ)
宇比邇神(うひぢにのかみ)須比智邇神(すひぢにのかみ)
角杙神(つぬぐいのかみ)活杙神(いくぐいのかみ)
意富斗能地神(おおとのじのかみ)大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
淤母陀琉神(おもだるのかみ)阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)伊邪那美神(いざなみのかみ)
※左側が男神、右側が女神

三貴神(みはしらのうずのみこ)
黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐神(いざなぎのかみ)が黄泉の汚れを落としたときに最後に生まれ落ちた最も貴いとした三柱の神々
 
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
月讀命(つくよみ)
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

など 

国津神
大国主(おおくにぬし)
事代主(ことしろぬし)
建御名方神(たけみなかたのかみ) 
槁根津彦(さおねつひこ) 
猿田毘古神(さるたひこのかみ) 

など



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2014年01月09日

宮中祭祀(五)宮中三殿(3)皇霊殿

皇霊殿(こうれいでん)
初代天皇 神武天皇より御歴代の天皇皇后皇妃皇親皇族の方々、皇室御霊(みたま)=皇霊が奉祀されている御殿のことを云います。

皇霊の祭祀は古代より御陵(みささぎ)で奉仕されてきましたが、明治天皇の御代に、新に神殿を造り、神器と列聖皇霊とをここに奉安し、と詔書で述べられたことにより、宮中に皇霊殿が設けられ、神祇官神殿に奉斎されていた皇霊が宮中に遷座され鎮祭されるようになったのが、皇霊殿の始まりと云われています。

崩御薨御薨去されて死後一年をもって、御霊(皇霊)は、皇霊殿に合祀されます。

崩御(ほうぎょ)
天皇、皇后(天皇の后)、皇太后(先代天皇の后)、太皇太后(先々代天皇の后)の死去を表す敬語 

薨御(こうぎょ)
皇太子(皇位継承第一順位の皇子)の死去を表す敬語

薨去(こうきょ)
皇太子妃(皇太子の后)、親王(天皇の男子)、親王妃(親王の妃)、内親王(親王の女子)、或いは、位階が三位(さんみ)正三位、従三位以上の者の死去を表す敬語 
秋季皇霊祭











皇霊祭
(こうれいさい)

皇霊殿にて、毎年二回、春分日春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)秋分日秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)が斎行されます。
現在の祝日法では、春分の日は、自然をたたえ、生物をいつくしむことを趣旨とし、秋分の日は、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶことを趣旨としていますが、実は元来(~終戦まで)、春分日と秋分日は、それまでの歴代天皇や主たる皇族の忌日(いみび)を春と秋に纏め奉祀した皇霊祭の儀式を行う日とされていました。
今も尚、宮中の皇霊殿で行われる皇霊祭では、天皇陛下が皇霊に奏する祝詞=御告文(ごこうもん)を読み上げ、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下が拝礼されおられます。



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2014年01月08日

宮中祭祀(五)宮中三殿(2)賢所

賢所(かしこどころ)
歴代天皇が継承してきた三種の神器(みくさのかむだから)の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)天照大御神御霊代(みたましろ)としての御神体別御霊(わけみたま)を奉祀する御殿で、畏れ(おそれ)畏む(かしこむ)べき所というところから賢所(かしこどころ)と呼ばれ、掌典と内掌典が御用を奉りになられます。

賢所





八咫鏡(やたのかがみ)は、天孫降臨の際に、天照大御神が皇孫 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に、皇孫を中心として地上に建てられるべき国が末永く栄えていくように祈念しなさい(=天壌無窮の神勅)、この鏡を我が御魂として私に謹み仕えるように祀りなさい(=同床共殿の神勅)と命じてお授けになられたものです。

天照大御神の神勅は、神代のときを経て、初代神武天皇に伝えられ、歴代天皇はこの神勅を守り、宮中に御神鏡である八咫鏡をお祀りし、国の発展を祈念し続けられましたが、第十代崇神天皇の御代に、世の乱れと共に同床共殿では神威を汚す畏れがあるとして、豊鍬入姫命(とよすきいりびめのみこと)にお託けになり、皇居の外の大和の笠縫邑(かさぬいむら)に神殿を建立し奉遷されました。
そして次の第十一代垂仁天皇の御代に、皇女 倭姫命(やまとひめのみこと)が、更に、御神鏡である八咫鏡を奉祀するに相応しい清浄な土地を求めて各地を訪ね歩き、近江、美濃の国を経て伊勢の国に至り、遂に伊勢の五十鈴川上流に鎮座地を見定め、伊勢の神宮の創立となりました。

御神鏡である八咫鏡の御本体が伊勢の神宮に御遷座されたことで、それに代わるべく別御霊(わけみたま)を戴いた御分身の御神鏡を拵え、宮中に奉祀するようになられたことが賢所の起源とされています。
長きにわたり、京都の御所にあった賢所は、明治二年、東京遷都に伴い東京の皇居内に遷座され、現在に至っています。


賢所は、その奉祀されている御殿のことや、そこに奉安されている御神体そのものを指しますが、宮内庁内では、三殿を含む御構内一帯を賢所(けんしょ)と呼んでおり、宮中三殿の中で最も神聖で重要視されている御殿で、天皇皇后両陛下、皇太子同妃両殿下、御側にお仕えする掌典職、内掌典の以外、中に立ち入ることは許されておりません。
 


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2014年01月07日

宮中祭祀(五)宮中三殿(1)宮中三殿とは

宮中祭祀の多くは、宮中三殿で斎行されております。

宮中三殿
(きゅうちゅうさんでん)

皇室の御祖神(みおやがみ)であらせられる天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りなされている賢所(かしこどころ)、歴代の天皇、皇族の御霊(みたま)をお祀りなされている皇霊殿(こうれいでん)、天皇を守護する八神(はっしん)と合祀の天神地祇(てんじんちぎ)八百万神(やおよろずのかみ)をお祀りなされている神殿(しんでん)三殿の総称を云います。

宮中三殿





更に、神嘉殿(しんかでん)神楽舎(かぐらしゃ)綾綺殿(りょうきでん)奏楽舎(そうがくしゃ)幄舎(あくしゃ)が、この三殿と一体となって建てられております。 
吹上御苑(ふきあげぎょえん)の東南部、上道灌濠を挟んで新宮殿の反対側に三殿が南面して、一尺高く造られた賢所を中央に、西に皇霊殿、東に神殿が並び立ち、銅瓦葺入母屋造、檜の素木造となっております。




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