近代

2014年04月01日

神社と歴史(一)近代(42)國體護持と玉音放送

國體護持(こくたいごじ)
1945年(昭和二十年)7 月26 日、アメリカ合衆国、中華民国、イギリスは、ポツダム宣言と呼ばれる共同宣言を発表しました。
この宣言は、日本に対して無条件降伏を要求するとともに、軍国主義の除去、思想の自由と基本的人権の確立をも要求し、日本国民が自由に表明した意思に従って政府が樹立されたときに占領軍が撤収することを明記していました。
日本は、ポツダム宣言の受諾を即断しませんでした。それは、國體護持(=天皇制の核心である天皇の地位・権威・権能を保全すること)、即ち天皇によって統治されるという体制の維持に固執したためでした。
しかし、原子爆弾が、8 月6 日に広島、8月9 日に長崎に投下されるに及び、8 月14 日にポツダム宣言の受諾を連合国に通告しました。
玉音放送

玉音放送(ぎょくおんほうそう) 
昭和天皇は、太平洋戦争終結の詔書(=大東亜戦争終結ノ詔書戦争終結ニ関スル詔書)を朗読し、その録音は、8 月15 日の正午に、全国に向けてラジオで放送され、その放送は、天皇の肉声(=玉音)を放送したことから玉音放送と呼ばれました。

終戦の詔勅
朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み、非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し、茲に忠良なる爾臣民に告ぐ。
 
朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し、其の共同宣言を受諾する旨、通告せしめたり。

抑々、帝国臣民の康寧を図り万邦共栄の楽を偕にするは、皇祖皇宗の遺範にして朕の拳々措かざる所、曩に米英二国に宣戦せる所以も、亦実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾するに出て他国の主権を排し、領土を侵すが如きは固より朕が志にあらず。然るに交戦已に四歳を閲し朕が陸海将兵の勇戦、朕が百僚有司の励精、朕が一億衆庶の奉公各々最善を尽くせるに拘らず、戦局必ずしも好転せず。世界の大勢、亦我に利あらず、加之敵は新に残虐なる爆弾を使用して頻りに無辜を殺傷し惨害の及ぶ所、真に測るべからざるに至る。而も尚、交戦を継続せむか、終に我が民族の滅亡を招来するのみならず、延て人類の文明をも破却すべし。斯の如くむば、朕何を以てか億兆の赤子を保し皇祖皇宗の神霊に謝せむや。是れ、朕が帝国政府をして共同宣言に応せしむるに至れる所以なり。

朕は帝国と共に終始東亜の解放に協力せる諸盟邦に対し、遺憾の意を表せざるを得ず。帝国臣民にして戦陣に死し、職域に殉し、非命に斃れたる者、及び其の遺族に想を致せば五内為に裂く。且、戦傷を負ひ、災禍を蒙り家業を失ひたる者の厚生に至りては、朕の深く軫念する所なり。惟ふに今後、帝国の受くべき苦難は固より尋常にあらず。爾臣民の衷情も、朕善く之を知る。然れども、朕は時運の趨く所、堪へ難きを堪へ、忍ひ難きを忍ひ、以て万世の為に太平を開かむと欲す。

朕は茲に国体を護持し得て、忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し、常に爾臣民と共に在り。若し夫れ、情の激する所、濫に事端を滋くし、或は同胞排擠互に時局を乱り為に大道を誤り、信義を世界に失ふが如きは、朕最も之を戒む。宜しく挙国一家子孫相伝へ、確く神州の不滅を信じ、任重くして道遠きを念ひ、総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし志操を鞏くし誓って国体の精華を発揚し、世界の進運に後れざらむことを期すべし。爾臣民其れ克く朕が意を体せよ。

御名御璽
昭和二十年八月十四日 



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2014年03月31日

神社と歴史(一)近代(41)聖戦と八紘一宇

聖戦と八紘一宇
満州事変(1931年昭和六年~)から始まる戦争の時代において、政府は、この戦争は、天皇御稜威(みいつ)=威光を全世界に及ぼすと云う神聖な目的を持つ聖戦であると云う、この戦争を正当化する教義を国体の教義の中に組み込みました。
八紘一宇


この教義は、八紘一宇(はっこういちう)という標語とともに国民への普及が図られました。
八紘という言葉は四方四隅、即ち全世界を意味し、一宇という言葉は一つの家を意味します。
即ち、八紘一宇と云うのは全世界を一つの家とすると云う意味です。
八紘一宇と云う言葉は、日本書紀に伝えられている神武天皇の詔に由来するものです。
神武天皇は、己未(つちのとひつじ)の年、橿原を造営することを宣言する詔を発されました。
その詔の中に、然後兼六合以開都。掩八紘而為宇、不亦可乎その後国中を一つにして都を開き、天の下を掩(おお)いて一つの家とすることは、また良いことではないかという言葉があります。



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2014年03月25日

神社と歴史(一)近代(40)紀元二千六百年記念式典と神祇院の設立

紀元二千六百年記念式典
1940年(昭和十五年)、この年が神武天皇の即位から2600周年の節目に当たる年とされたことから、宮城前広場(=皇居前広場)において紀元二千六百年記念(=皇紀二千六百年記念式典が盛大に開催されました。神国日本の国体観念を徹底させようという動きが時節により強められていたため、これらの行事は押し並べて神道色の強いものとなり、国民の祝賀ムードは最高潮に達しました。 
紀元二千六百年記念式典



神祇院(じんぎいん)の設立 
1940年(昭和十五年)、昭和初期の神祇官興復運動神祇特別官衙設置運動を受けて、皇紀二千六百年記念に際し内務省神社局に代わって設置され、神宮、官国幣社以下神社、神官および神職に関する事項を掌り、敬神思想の普及に努めました。




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2014年03月24日

神社と歴史(一)近代(39)宗教の統制と宗教団体法

宗教の統制
1935年(昭和十年) 頃から、政府は、國體の教義から逸脱した教義を持つ宗教に対する統制を開始し、その年、神道系宗教の大本(おおもと)に禁止令を発令しました。引き続き、政府は、ひとのみち(=後のPL教団)天理本道(=後のほんみち)などにも抑圧を加え、宗教統制の対象は神道系の宗教のみならず、キリスト教系佛教系の宗教に対しても、國體の教義を否定する教義を持つものは容赦なく抑圧が加えられ統制されることになりました。
国民精神総動員


宗教団体法(しゅうきょうだんたいほう) 
1939年(昭和十四年)、國體明徴運動 の高揚、 国民精神総動員運動 の展開を背景に、政府は、宗教の統制を目的とする宗教団体法という法律を公布し、翌1940年(昭和十五年)に施行しました。
宗教団体法は、その第十六条で、宗教団体の活動が安寧秩序を妨げたり臣民(しんみん)=国民としての義務に背いたりする場合は、その活動を禁止したり宗教団体の認可を取り消したりすることができると定めており、政府はこの法律を、國體の教義に反する教義を持つ宗教を抑圧し統制するために活用しました。 



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2014年03月20日

神社と歴史(一)近代(38)國體の本義と現御神

天皇機関説(てんのうきかんせつ) 
憲法学者の美濃部達吉は、大日本帝国憲法の解釈として、国家の統治権を持つのは天皇ではなく、法人である国家であって、天皇は国家の最高機関である統治機構の一機関に過ぎないと云う天皇機関説と呼ばれる学説を唱えました。
現人神 昭和天皇 





國體明徴声明問題(こくたいめいちょうせいめいもんだい) 
1935年(昭和十年)、貴族院において天皇機関説が非難されたことを皮切りに、立憲政友会、軍部、右翼諸団体がそれを攻撃し、政治問題となりました。
同年、時の岡田内閣は、美濃部氏が天皇機関説について述べた憲法撮要(けんぽうさつよう)を発禁とし、二度に渡って、國體明徴(=天皇が統治権の主体である)ことを明示し、日本が天皇の統治する国家であると宣言する声明を出しました。この一連の政治問題を、國體明徴声明問題と呼びます。

國體の本義現御神
1937年(昭和十二年)、文部省は、國體の本義(こくたいのほんぎ)という書物を刊行し、全国の教育機関に配布しました。
これは、国柄は如何にあるべきか を明らかにしようとするために、当時の文部省が学者たちを結集して編纂した國體の教義について述べた書物であり、大日本帝国は、万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ、我が万古不易(ばんこふえき)の國體である。と国体を定義し、天皇は日本を統治する人間でありながら、同時に神である=現御神(あきつみかみ) であるということを主張したもので、神勅(しんちょく)万世一系(ばんせいいっけい)が冒頭で強調されており、國體明徴運動の理論的な意味づけとなりました。



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