神宮御親拝
2014年03月28日
神宮御親拝(三)せんぐう館と斎宮歴史博物館
式年遷宮記念 せんぐう館

神宮御親拝のため、三重県伊勢市をご訪問中の天皇、皇后両陛下は、昨日三月二十七日午前、昨年の第六十二回神宮式年遷宮を記念し外宮に開館した 式年遷宮記念 せんぐう館に御着きになり、小堀邦夫館長より式年遷宮の流れについての説明を受けた後、伊勢神宮の神宝や装束に関する展示物や、外宮正殿の実物大模型などを御親覧あそばされになられました。
斎宮歴史博物館 (さいくうれきしはくぶつかん)

天皇、皇后両陛下は、本日三月二十八日、 伊勢の神宮を御発ちになり、皇居の吹上新御所にお戻りになられます。

神宮御親拝のため、三重県伊勢市をご訪問中の天皇、皇后両陛下は、昨日三月二十七日午前、昨年の第六十二回神宮式年遷宮を記念し外宮に開館した 式年遷宮記念 せんぐう館に御着きになり、小堀邦夫館長より式年遷宮の流れについての説明を受けた後、伊勢神宮の神宝や装束に関する展示物や、外宮正殿の実物大模型などを御親覧あそばされになられました。
斎宮歴史博物館 (さいくうれきしはくぶつかん)

同日午後、明和町にある飛鳥時代から南北朝時代まで、伊勢神宮に仕えた女性皇族 斎王 の宮殿などがあった 斎宮 に関する博物館=斎宮歴史博物館に御着きになられた天皇、皇后両陛下は、待ち受けた約百人の地元の保育園児や住民ら約千人の出迎えに笑顔で手を振られになり、館内では、池山マチ館長、榎村寛之学芸普及課長が展示について説明され、両陛下は終始にこやかに斎宮歴史博物館内を御親覧あそばされになられました。
その日は、沿道などに計2万4000人が詰めかけ、天皇、皇后両陛下を歓迎しました。
その日は、沿道などに計2万4000人が詰めかけ、天皇、皇后両陛下を歓迎しました。
天皇、皇后両陛下は、本日三月二十八日、 伊勢の神宮を御発ちになり、皇居の吹上新御所にお戻りになられます。
2014年03月27日
神宮御親拝(二)外宮先祭と神宮御親拝
外宮先祭(げくうせんさい)

一般的に、複数の神社を参拝する場合は、格の高い神社から低い神社の順へ参拝なされるのが正しいとされていますが、神宮(=伊勢神宮)の通常の神事は外宮(げくう)~内宮(ないくう)の順で行われ、これを外宮先祭と呼び、参拝も外宮~内宮の順で行なうのが正しいとされています。
豊受大御神(とようけおおみかみ)を伊勢の地にお迎えになった天照大御神(あまてらすおおみかみ) は、我が祭りに仕え奉る時は、まず豊受の神の宮を祭り奉るべし、しかる後に我が宮の祭り事を勤仕(つかえまつる)べしと重ねて命ぜられ、この御神託(ごしんたく)によって神宮では古くから重要な神事である三節祭(さんせつさい)=六月の月次祭(つきなみのまつり)、十月の神嘗祭(かんなめさい)、十二月の月次祭(つきなみのまつり)においても、先ず、外宮(=豊受大神宮)でお祭りした後、内宮(=皇大神宮)でお祭りするという外宮先祭によって祭祀(さいし)が行われ、現在に至っており、これに倣って天皇陛下や皇族方のお参りも外宮から先に行われています。
神宮御親拝 (じんぐうごしんぱい)
天皇、皇后両陛下は、本日三月二十七日、 式年遷宮記念 せんぐう館、斎宮歴史博物館などを御親覧あそばされになられます。

一般的に、複数の神社を参拝する場合は、格の高い神社から低い神社の順へ参拝なされるのが正しいとされていますが、神宮(=伊勢神宮)の通常の神事は外宮(げくう)~内宮(ないくう)の順で行われ、これを外宮先祭と呼び、参拝も外宮~内宮の順で行なうのが正しいとされています。
豊受大御神(とようけおおみかみ)を伊勢の地にお迎えになった天照大御神(あまてらすおおみかみ) は、我が祭りに仕え奉る時は、まず豊受の神の宮を祭り奉るべし、しかる後に我が宮の祭り事を勤仕(つかえまつる)べしと重ねて命ぜられ、この御神託(ごしんたく)によって神宮では古くから重要な神事である三節祭(さんせつさい)=六月の月次祭(つきなみのまつり)、十月の神嘗祭(かんなめさい)、十二月の月次祭(つきなみのまつり)においても、先ず、外宮(=豊受大神宮)でお祭りした後、内宮(=皇大神宮)でお祭りするという外宮先祭によって祭祀(さいし)が行われ、現在に至っており、これに倣って天皇陛下や皇族方のお参りも外宮から先に行われています。
神宮御親拝 (じんぐうごしんぱい)
天皇、皇后両陛下は、昨日三月二十六日、式年遷宮を昨年終えた神宮(=伊勢神宮)の両宮(外宮、内宮)を御親拝あそばされになられました。
神宮慣例の外宮先祭に則り、午前に衣食住の神、豊受大神を祭る外宮(=豊受大神宮)を、午後は皇室の祖神とされる天照大神を祭る内宮(=皇大神宮)を御親拝あそばされになられました。

内宮では侍従の先導で天皇陛下が玉砂利の参道を五百メートル程お歩きになり、真新しい社殿の御正宮に向われ、神職のお祓いを受け、中程の正殿に進まれ玉串を捧げ御拝礼あそばされになられました。玉串は陛下の姉で神宮祭主の池田厚子さまが社殿にお納めになり、天皇陛下が御親拝あそばされた後、続いて皇后陛下が同様に御正宮で御拝礼あそばされになられました。

内宮では侍従の先導で天皇陛下が玉砂利の参道を五百メートル程お歩きになり、真新しい社殿の御正宮に向われ、神職のお祓いを受け、中程の正殿に進まれ玉串を捧げ御拝礼あそばされになられました。玉串は陛下の姉で神宮祭主の池田厚子さまが社殿にお納めになり、天皇陛下が御親拝あそばされた後、続いて皇后陛下が同様に御正宮で御拝礼あそばされになられました。
天皇、皇后両陛下は、本日三月二十七日、 式年遷宮記念 せんぐう館、斎宮歴史博物館などを御親覧あそばされになられます。
2014年03月26日
神宮御親拝(一)神宮御親拝と剣璽御動座
神宮御親拝

天皇、皇后両陛下は、昨日三月二十五日午後、式年遷宮後の神宮(=伊勢の神宮)を御親拝(ごしんぱい=陛下自ら皇祖神を祀る社を礼拝すること)あそばされになられるため、ご宿泊なされる内宮の行在所(あんざいしょ=天皇陛下が神宮親拝の際、お泊りになる場所)に御着きになられ、天皇陛下の姉で神宮祭主の池田厚子さまの出迎えを受けられ、式年遷宮の工事に携わった人たちを労われました。

剣璽御動座(けんじごどうざ)

天皇、皇后両陛下は、昨日三月二十五日午後、式年遷宮後の神宮(=伊勢の神宮)を御親拝(ごしんぱい=陛下自ら皇祖神を祀る社を礼拝すること)あそばされになられるため、ご宿泊なされる内宮の行在所(あんざいしょ=天皇陛下が神宮親拝の際、お泊りになる場所)に御着きになられ、天皇陛下の姉で神宮祭主の池田厚子さまの出迎えを受けられ、式年遷宮の工事に携わった人たちを労われました。

剣璽御動座(けんじごどうざ)
政教分離の観点から私的参拝とされる一方で、皇祖神に纏わる重要な礼拝と位置づけられ、皇位と共に伝わる三種の神器のうち、剣璽(けんじ)=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を携行する剣璽御動座が行われました。

侍従二人がそれぞれ専用の黒い御筥(みはこ)に納められた剣と璽(じ=曲玉)を掲げて両陛下に随行しました。
これは、前回の遷宮に伴う神宮御親拝以来二十年ぶりに皇居吹上新御所の剣璽の間から宮城(きゅうじょう=皇居)外に持ち出されたこととなります。
天皇、皇后両陛下は、本日三月二十六日、神宮の新しくなった外宮と内宮を御親拝あそばされになられます。

侍従二人がそれぞれ専用の黒い御筥(みはこ)に納められた剣と璽(じ=曲玉)を掲げて両陛下に随行しました。
これは、前回の遷宮に伴う神宮御親拝以来二十年ぶりに皇居吹上新御所の剣璽の間から宮城(きゅうじょう=皇居)外に持ち出されたこととなります。
天皇、皇后両陛下は、本日三月二十六日、神宮の新しくなった外宮と内宮を御親拝あそばされになられます。