御船代祭

2014年10月27日

神道のことば(八)祭祀(110)神宮の祭祀(LVI)御船代祭(五)

神宮の祭祀 御船代祭(五)

皇大神宮(内宮)に於ける御船代祭 (みふなしろさい)斎行から二日後の平成十七年九月十九日、午前十時より、豊受大神宮(外宮)に於いても御船代祭 が執り行われます。
御船代祭 参進

御船代祭 八度拝八開手

御船代祭 物忌 童女 忌鍬
次第は皇大神宮(内宮)とほぼ同じで、豊受大神宮 御正宮、第一別宮の多賀宮(たかのみや)土宮(つちのみや)月夜見宮 (つきよみのみや)風宮(かぜのみや) の三別宮と計三回の祭儀が、土宮前の宮山祭場(みややまさいじょう)木の本 (このもと)に坐(ま)す神 をお祀りし、物忌(ものいみ)の童女(※皇大神宮では童男の物忌が奉仕)が草木を刈り初め、小工(こだくみ)が伐採の式を行い、一同一拝し、これで一切の御船代祭の行事が終了します。
御船代祭(むすひ)

御船代祭 (直近は平成十七年九月十七日・十九日)
皇大神宮(内宮)   九月十七日 
豊受大神宮(外宮)  九月十九日    

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2014年10月24日

神道のことば(八)祭祀(109)神宮の祭祀(LV)御船代祭(四)

神宮の祭祀 御船代祭(四)

平成十七年九月十七日、午前十時より、皇大神宮 (内宮)に於いて、御船代祭 (みふなしろさい)の祭儀が行われます。神域内に太鼓の音が響き、白い斎服姿の総勢八十人の神職たちを先頭に、青い素襖姿の小工(こだくみ=ご造営の工事に従事する宮大工)忌鍛冶(いみかじ=鍛冶)、さらに 物忌(ものいみ=神さまに仕えるために心身を清浄に保った童子)の童男(※山口祭では童男と童女の二人の物忌が奉仕)が御正宮まで参進します。
内宮忌火屋殿前 修祓
御正宮八度拝八開手(はちどはいやひらで)の拝礼を行い、大御神御船代の御用材を伐採することを奉告した後、 内宮忌火屋殿前 にて神職、童男、小工、忌鍛冶の十五人の奉仕員が塩と榊による修祓(しゅばつ=祓い清め)を受け、風日祈宮(かざひのみのみや)橋の南側東方にある宮山祭場(みややまさいじょう)へと向かいます。
御船代祭
宮山祭場には、中央に黄色、四隅に青色、赤色、白色、黒色の五色の幣が立てられた祭場がいくつも並び、皇大神宮 (御正宮)をはじめ第一別宮の荒祭宮月讀宮月讀荒御魂宮伊佐奈岐宮伊佐奈弥宮 瀧原宮瀧原竝宮伊雑宮風日祈宮倭姫宮の別宮の祭場がそれぞれ設けられています。

神職によって祭場が祓い清められ、(つがい)の白鶏(しろかけ)の生調(いきみつぎ)鶏卵(かけのかいこ)をはじめとする海山のお供え物が供えられます。 祝詞 を奉上し、御用材伐採の安全と御船代(みふなしろ)奉製の無事完成を祈念して、八度拝八開手の拝礼を行います。
御船代祭 皇大神宮
お供え物を徹したのち、物忌(童男)が忌鍬(いみすき)を持って忌物を地中に納める儀が行われ、続いて、忌鎌(いみかま)を持って草木を刈り初める儀を行い、 物忌が忌斧(いみおの)を持って小工と共に御木を伐る儀 を行って一同一拝し、皇大神宮 (御正宮)の祭儀は終了します。
御船代祭 荒祭宮の儀
その後、十一時からは荒祭宮の祭儀が、正午からは月讀宮以下九別宮の祭儀がずらりと並んだ九つの祭場で同時に行われ、ほぼ同様な祭儀が御正宮を含め計三回行われます。
御船代祭 宮山祭場
一回目は御正宮の祭儀、二回目は第一別宮の祭儀、三回目は第一別宮以外の別宮の祭儀となります。
御船代木 伐木の儀
また、伊勢の神宮で御船代祭が斎行される同日同時刻に、御杣山(みそまやま)の長野県の木曽谷国有林に於いて、御船代御用材の伐木(ばつぼく)の儀が執り行われます。 宮山祭場 物忌が忌斧(いみおの)を持って小工と共に御木を伐る儀を行う時刻に合わせ、樹高二十三メートル、胸高直径七十四センチメートルの天然木曽檜が伐採されます。
御船代祭(五)に続く

御船代祭 (直近は平成十七年九月十七日・十九日)
皇大神宮(内宮)   九月十七日 
豊受大神宮(外宮)  九月十九日     

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2014年10月23日

神道のことば(八)祭祀(108)神宮の祭祀(LIV)御船代祭(三)

神宮の祭祀 御船代祭(三)

延喜式には天照大神御樋代御船代の寸法が下記のように記されています。

御樋代(みひしろ)
(高さ)二尺一寸(深さ)一尺四寸(内径)一尺六寸三分(外径)二尺

御船代(みふなしろ)
(長さ)七尺三寸(内)五尺七寸(広さ)二尺五寸(内)二尺(高さ)二尺一寸(内の深さ)一尺四寸 

一寸の十倍の一尺を三十・三センチメートルとして換算すると、御船代 (みふなしろ)の長さは優に二メートルを超えるもので一木(いちぼく)でそれをつくるにはかなりの大材が必要とされます。
御船代02

御船代01
御船代祭 (みふなしろさい)はその良材を伐採するために、木の本 (このもと)に坐(ま)す神 をお祀りし、戴いた(ひのき)を二つ割にして、立派な御船代が製作できるように祈るお祭りです。

皇大神宮儀式帳によれば、当時、用材の伐採から御正殿内に御船代が奉納されるまでには約一年を要したようで、現在では用材の乾燥に細心の注意を払い、ひび割れを防ぐため、伐採から八年後遷御(せんぎょ)の日が近づいた頃に、御船代奉納式によって御正殿内に御船代は奉安されます。

尚、御船代祭木の本 (このもと)に坐(ま)す神 をお祀りする点では、御造営前段の祭儀とも考えらますが、用材を製材し、彫り上げるまでの作業の順調をも祈るため御造営後段の祭儀としてとらえられます。 
御船代祭(四)に続く

御船代祭 (直近は平成十七年九月十七日・十九日)
皇大神宮(内宮)   九月十七日 
豊受大神宮(外宮)  九月十九日    

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2014年10月22日

神道のことば(八)祭祀(107)神宮の祭祀(LIII)御船代祭(二)

神宮の祭祀 御船代祭(二)

御船代祭 (みふなしろさい)とは、御神体を奉安する御樋代(みひしろ)をお納めする船形の御器(おんうつわ)御船代 (みふなしろ)の御用材を伐採するにあたり、皇大神宮 (内宮)豊受大神宮 (外宮)の両宮域内に宮山祭場(みややまさいじょう)を定めて木の本(このもと) (ま) を祀る祭儀のことを云います。
御船代祭
御樋代とは両宮の御神体をお納めする御器で、さらにその御樋代をお納めする 御器 御船代です。
御船代(み)は尊称で、(ふね)は大きな木製の容器、(しろ)はそれに当てるもの、と云う意味を合わせた語で、 御樋代 御被(みふすま=尊い夜具)御衣(みそ=尊い衣服)などを納めるもので木の小舟ほどの大きい容器です。御形(みかた=御神体 御樋代に納められ、さらに御被御衣をまとって、御船代に奉安されます。

十世紀初頭に編纂された延喜式(えんぎしき=律令制における法令集)にも記載が見られる御船代祭は、式年遷宮の度に行われてきた重儀な祭りであり、斎行の日時は、 天皇陛下 御治定によって定められます。
御船代祭(三)に続く

御船代祭 (直近は平成十七年九月十七日・十九日)
皇大神宮(内宮)   九月十七日 
豊受大神宮(外宮)  九月十九日   

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2014年10月21日

神道のことば(八)祭祀(106)神宮の祭祀(LII)御船代祭(一)

神宮の祭祀 御船代祭(一)

神宮式年遷宮は、一、新しいお宮を建てること 二、御装束神宝を奉納すること 三、遷御のお祭りを行うこと以上の三つの柱でとらえられ、一、のお宮を建てる(造営)のための祭儀と儀式は、前段と後段の二種類に分けられ、前段は御用材を確保するために行うもので、後段は、 小工(こだくみ=ご造営の工事に従事する宮大工)たちの切組や組立といった熟練した作業と並行して、御船代祭 (みふなしろさい)から後鎮祭(ごちんさい)まで多種行われます。
御船代祭
御造営(後段)のお祭り
(一)御船代祭             平成十七年九月十七日・十九日
(二)木造始祭             平成十八年四月二十一日
(三)鎮地祭                平成二十年四月二十五日~五月二日
(四)宇治橋渡始式        平成二十一年十一月三日     
(五)立柱祭     平成二十四年三月四日・六日
(六)御形祭     平成二十四年三月四日・六日
(七)上棟祭       平成二十四年三月二十六日・二十八日
(八)檐付祭     平成二十四年五月二十三日・二十五日
(九)甍祭             平成二十四年七月二十一日・二十三日
(十)お白石持ち   平成二十五年七月二十六日~九月一日
(十一)御戸祭    平成二十五年九月十三日・十五日
(十二)御船代奉納式 平成二十五年九月十七日・十九日
(十三)洗清     平成二十五年九月二十四日・二十六日
(十四)心御柱奉建  平成二十五年九月二十五日・二十七日
(十五)杵築祭   平成二十五年九月二十八日・二十九日
(十六)御鎮祭    平成二十五年十月一日・四日 

御船代祭(二)に続く

御船代祭 (直近は平成十七年九月十七日・十九日)
皇大神宮(内宮)   九月十七日 
豊受大神宮(外宮)  九月十九日   

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